ウニの魅力を味わう!特徴、産地、旬、美味しい食べ方は?

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こんにちは、ノブおです。

今回は夏の旬食材【ウニ】についてご紹介していきます。
夏の食材は他にも取り上げていますのでぜひご一読ください!

https://nobuo-everyday.com/2023/06/23/sakana-ayu/

うに好きだけどうにのことよく知らない!という方や、うに食べてみたいけど見た目が苦手でなかなか食べるに踏み切れない!
そんな方にぜひ読んでいただきたいです!

ウニの魅力を余すことなくご紹介していきます。

ゆっくりご覧になっていってください!

ウニってどんな生物???

特徴

ウニの見た目の特徴や生態について詳しくご紹介します。


ウニは棘皮動物門に属する海に住む動物で、五放射相称の形をしています。

殻は炭酸カルシウムでできており、その上にが生えています。
そしてその棘は筋肉や結合組織で動かすことができ、防御や移動、視覚などに役立ちます。

口は殻の下側にあり、アリストテレスの提灯と呼ばれる歯を持ちます。
口からはなんと腸が伸びて、殻の上側にある肛門につながっています。

ウニは主に雑食性で、海藻や魚の死骸やサンゴなどを食べます。

全身から管足と呼ばれる触手を伸ばして移動したり、岩などにくっついたりします。


生殖巣を持ち、精子や卵を放出して繁殖します。
ちなみに食べる部分は生殖巣で、卵巣や精巣を僕たちは食しています。

ウニには色々な種類がありますが、日本でよく食べられるのは
【エゾバフンウニ】
【バフンウニ】
【ムラサキウニ】
【キタムラサキウニ】
【アカウニ】
【シラヒゲウニ】
などです。
それぞれに特徴や味わいが違いますが、一般的にはオレンジ色が濃いものほど甘みが強くビタミンAも豊富です。

ウニは栄養価が高く、ビタミンB1やB2、EPAや鉄分、カルシウムなども含まれています。


プチ情報ですが、ウニの寿命は種類によって異なりますが、なんと200年以上生きるものもいます。

実はめっちゃ長生きするウニさんです。

名前の由来

次はウニの名前の由来について解説しますね。

ウニという言葉は、古代日本語で「石陰子」(読み方は、かせorがぜ)と呼ばれていたものが変化したものと考えられています。
石陰子とは、石の陰に住む子という意味で、ウニの生態を表しています。殻のことを指すこともあるようです。

また、ウニは英語ではsea urchinと呼ばれます。
これは「海のハリネズミ」という意味です。
ウニの棘がハリネズミに似ていることからこの名前がついたと思われます。

この写真のハリネズミ、可愛すぎんか????

旬はいつ?

ウニの旬の時期について詳しく解説しますね。
ウニは産卵前が最も栄養が豊富でおいしいとされています。
産卵期は種類や産地によって異なりますが、一般的には8月中旬から10月頃と言われています。
そのため、ウニの旬の時期は6月から8月頃となります。
ただし、ウニの種類や産地によって旬の時期は異なるので、以下にまとめてみました。

  • バフンウニ:3月から4月。東北から九州まで幅広く生息していますが、収穫数が少なく希少です。濃厚なうまみと甘みが特徴です。
  • エゾバフンウニ:7月から8月。主に東北から北海道に生息しています。鮮やかなオレンジ色で苦みがなく、濃厚なうまみと甘みが持ち味です。
  • ムラサキウニ:6月から8月。青森以南の日本海側と茨城以南の太平洋側で獲れる最もポピュラーなウニです。身が白に近い黄色で淡泊で上品な甘みが特徴です。
  • キタムラサキウニ:9月から11月。太平洋側は相模湾以北、日本海側は本州西端以北に生息しています。粒が比較的大きめで、身が崩れにくくボリューム感があるため、寿司ネタに多く用いられています。
  • アカウニ:9月から10月。長崎、佐賀など西九州を主産地とする、殻が少し赤みかかった濃厚で甘みの強いウニです。入荷量が少なく高値で取引されています。
  • シラヒゲウニ:通年。熱帯海域に生息しており、沖縄をはじめとした日本の南の海で獲れます。身は淡い黄色でほんのり塩味があります。

ウニの産地

日本のウニの有名な産地をご紹介していきます。

まずは日本のウニの漁獲量TOP 10を表にまとめてみました。

順位都道府県漁獲量全国シェア
1位北海道4,528 (t)57.5%
2位岩手県922 (t)11.7%
3位青森県652 (t)8.3%
4位宮城県472 (t)6.0%
5位山口県238 (t)3.0%
6位長崎県210 (t)2.7%
7位福岡県204 (t)2.6%
8位鹿児島県187 (t)2.4%
9位熊本県185 (t)2.3%
10位佐賀県59 (t)0.7%
農林水産省2020年度のデータより参照

北海道が圧倒的に多く、全国の約6割を占めていますね。その後は岩手県、青森県、宮城県と東北地方が続いています。
東北地方の太平洋側のシェアが圧倒的ですね。

他の地域では九州地方ではアカウニが特産で、長崎県平戸や佐賀県唐津のものが最高級とされています。
沖縄ではシラヒゲウニが獲れるそうです。
また、淡路島・由良ではムラサキウニが獲れることで知られており、日本一旨いといわれています。

それでは次項では特にシェアの多かった上位3つの道県の北海道・岩手・青森について少し深掘りしていこうと思います。

北海道

北海道では、主にエゾバフンウニとムラサキウニの2種類が獲れます。

エゾバフンウニはオレンジ色の身で濃厚で甘みが強いです。
ムラサキウニは黄色っぽい身で淡白でボリューム感があります。

それでは詳しい北海道のウニの産地を品種別にご紹介します。

エゾバフンウニ:利尻島、礼文島、積丹半島、襟裳、日高、羅臼 etc...

ムラサキウニ:天売島、焼尻島、奥尻島、岩内、松前 etc...

北海道のウニの旬は6月から9月で、特に日本海側のエリアは最高級とされています。
積丹半島はウニの聖地とも呼ばれ、赤(バフンウニ)と白(ムラサキウニ)が半分ずつ乗った二色丼が名物です。

エゾバフンウニとムラサキウニの二色丼

北海道のウニを使った郷土料理としては、ウニ汁(ウニの三平汁)、ギョウジャニンニクやたけのこのウニ和え、ウニの卵とじ、ウニ鍋、ウニラーメンなどがあります。

岩手県

岩手県はウニの漁獲量が北海道に次ぐ第2位を記録する日本有数の好漁場です。

特に三陸海岸では豊かな海流の恩恵を受け、バフンウニとキタムラサキウニの2種類が多く収穫されています。
主な産地は洋野町、宮古市、釜石市で、約9割がキタムラサキウニです。


キタムラサキウニは身の色が黄色っぽく、癖が少なくて後味がさっぱりしています。
バフンウニは身の色がオレンジ色で、旨味が濃厚で後味も強く残ります。

岩手県のウニ漁は6月から8月の間に行われ、初夏からお盆前くらいが漁獲の盛期になります。

岩手県のウニと、シェア1位の北海道のウニの違いは、主に種類と味わいにあります。
岩手県ではキタムラサキウニとバフンウニが多く収穫されていますが、北海道ではエゾバフンウニとムラサキウニが主流です。
キタムラサキウニは身の色が黄色っぽく、癖が少なくて後味がさっぱりしています。
エゾバフンウニは身の色が鮮やかなオレンジ色で、甘みが強く苦味はそれほど感じられません。
バフンウニは身の色が濃い黄色で、味は非常に濃厚でしっかりしたコクがあります。
ムラサキウニは身の色が黄色ですが、色味は産地に応じて微妙に違いがあり、西に行くほど濃くなる傾向が見られます。

また、岩手県のウニ漁の最盛期は6月から8月ですが、北海道のウニ漁は7月から9月にかけてが最盛期と言われております。
つまり、岩手県のウニは北海道のウニよりも早く味わえるということです。

青森県

青森県で漁獲されるのはキタムラサキウニとエゾバフンウニの2種類です。

キタムラサキウニは「ノナ」とも呼ばれ、水深60m以浅の転石帯や岩礁帯に生息し、大きいものでは殻が15cm以上にも成長します。

エゾバフンウニは「ガゼ」とも呼ばれ、水深20m以浅の転石帯や岩礁帯に生息し、成長はせいぜい7~8cmまでです。
主な産地は、津軽海峡から太平洋沿岸にかけて、佐井村、大間町、風間浦村、むつ市、東通村、六ヶ所村、八戸市、階上町などで漁獲されます。



青森県のウニ漁は春から初夏にかけて旬を迎えますが、産地や種類によって時期が異なります。
例えば、佐井村では4月から8月までウニ篭漁やウニ突き漁が行われます。

食す

調理法

代表的な美味しい食べ方ををいくつか紹介します。

  • 生で食べる:ウニの最もシンプルで贅沢な食べ方です。お寿司や丼にするのが定番ですが、そのままスプーンで食べてもおいしいです。生ウニは鮮度が命なので、購入したら早めに食べるようにしましょう。また、塩水で洗わないように注意してください。
  • 焼く:ウニを焼くと、香ばしくて甘みが増します。アルミホイルに包んで炭火やオーブンで焼くのが簡単です。焼きウニはバターや醤油と相性が良く、ご飯やパンにのせても美味です。
  • 煮る:ウニを煮ると、コクと旨味が出ます。青森県八戸市の郷土料理「いちご煮」は、ウニとアワビを出汁で煮込んだお吸い物です。他にも、ウニを味噌汁やカレーなどに入れてもおいしいです。
  • 和える:ウニを和え物にすると、さっぱりとした食感と風味が楽しめます。クリームチーズや豆腐などと和えてカナッペにしたり、野菜や海藻と和えてサラダにしたりすると良いでしょう。
  • ソースにする:ウニをソースにすると、濃厚な味わいが料理に加わります。生クリームやバターなどと合わせてパスタやリゾットのソースにしたり、マヨネーズや酢などと合わせてドレッシングやディップにしたりすると良いでしょう。

ウニは意外と無限の可能性のある食材だと思います。
詳しくクックパッドさんに頼って見てください!!!!笑

https://cookpad.com/search/うに

栄養価

要注意栄養価

ウニは栄養価が高い食品ですが、食べ過ぎると体に悪い成分もあります。
まずは食べ過ぎには注意!ということでウニに含まれる体に悪い成分とその影響について説明します。

  • コレステロール:ウニは100gあたり290mgのコレステロールを含んでいます。コレステロールは血管の壁に付着して動脈硬化を引き起こす可能性があります。動脈硬化は心筋梗塞や脳卒中などの原因となるので、注意が必要です。
  • プリン体:ウニは100gあたり180mgのプリン体を含んでいます。プリン体は尿酸に変わって血液中に増えると、関節や腎臓に結晶として沈着して痛風や腎臓結石を引き起こす可能性があります。
  • ミョウバン:ウニは加工される際にミョウバンという食品添加物を使われることがあります。ミョウバンは色や形を保つために使われますが、過剰摂取すると下痢や吐き気などの消化器系の不調を引き起こす可能性があります。特に子供はミョウバンに対する耐性が低いので注意が必要です²。

プリン体が高い=食べ過ぎると痛風になるっていう話は有名ですが、コレステロールも意外と高いのですね。
ミョウバンの過剰摂取や子供は注意って言う情報も調べるまで正直知りませんでした!

好影響栄養価

前項では体に悪い栄養価を説明しましたが次はウニの体にいい栄養価について説明します。

  • ビタミンB12:赤血球の生成や神経機能の正常化に必要なビタミンです。貧血や神経障害の予防に効果があります。妊娠中や妊娠を望む女性にも重要な栄養素です。
  • 葉酸:赤血球の生成やDNAの合成に必要なビタミンです。貧血や胎児の先天異常の予防に効果があります。成長期の子どもや妊娠中の女性にも重要な栄養素です。
  • ビタミンE:強い抗酸化作用を持つ脂溶性ビタミンです。紫外線から肌を守ったり、悪玉コレステロールの酸化を抑えたり、血管の健康を保ったりする効果があります。体の冷えや肩こり、肌トラブルの予防に効果があります。
  • ビタミンK:止血作用や骨や歯の形成を促進する脂溶性ビタミンです。出血性疾患や骨粗しょう症の予防に効果があります。生理や出産などで失われるビタミンKを補うためにも重要な栄養素です。
  • DHAとEPA:不飽和脂肪酸の一種で、血液をサラサラにしたり、脳や神経の活動を活性化させたりする効果があります。動脈硬化や高血圧、高脂血症などの予防や改善に効果があります。記憶力や集中力の向上にも効果があります。

以上がウニの主な栄養価です。

他にもビタミンB群やカルシウム、カリウムなども含まれています。

まとめ

産地の魅力を徹底解剖しました。

ウニ、その謎めいた存在感と優雅な味わいは、海の恵みの中でも特別な存在です。

産地ごとに異なる海の風土が生み出す個性豊かなウニを通じて、海の恵みと繋がり、食文化の奥深さを垣間見ることができます。

夏の旬を迎える今、私たちはウニの美味しさを追求し、その素晴らしさを共有する旅に出ましょう。

ウニの魅力を知り、感じ、味わうことで、私たちは海との絆を深めることができるのです。

ぜひ、この夏、ウニとの出会いに心躍らせ、その神秘に触れてみてください!

それでは今回はこの辺で!

ご拝読いただきましてありがとうございました!

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