穴子の魅力を味わう!特徴、産地、旬、美味しい食べ方は?

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こんにちは、ノブおです。

夏の訪れとともに、新鮮な旬の食材を楽しみたいが到着しました。
今回は、日本を代表する魚の一つである穴子(アナゴ)にフォーカスをを当ててご紹介します!
さらに、穴子の産地についても紹介いたします。

穴子についてもっと知りたい方は、ぜひ最後まで読んでくださいね。

穴子ってどんな生物?

穴子とは

穴子はウナギ目アナゴ科に属する魚類の総称です。
また150種以上の種類があり、日本近海には20種類以上が生息しています。

細長い体型で体表にヌメリがあり、ウナギに似ていますが、一生を海で過ごします。
日本で一般的に「アナゴ」と呼ばれる種類は真穴子という種類です。

穴子の見た目の特徴

穴子は茶褐色で白い斑点があり、口を閉じると上顎が下顎にかぶさるのが特徴です。

雌のほうが大きく体長は90cmほどにもなります。
そして雄はその半分以下の40cmほどです。

背側は茶褐色で腹は銀色、側面に白い斑点が並んでいるのが特徴的です。

穴子の種類と見た目の違い

穴子には多くの種類があり、見た目も様々です。
以下に代表的な種類とその見た目の違いを表にまとめました。

種類学名見た目
マアナゴConger myriaster茶褐色で白い斑点があり、口を閉じると上顎が下顎にかぶさる。雌は90cm、雄は40cmほど。
クロアナゴConger japonicus黒っぽい体色で斑点はなく、口元は下顎が上顎にかぶさる。60cmほど。
ギンアナゴConger erebennus淡い体色で光沢があり、背びれと背鰭の間に白色点列がない。45cmほど。
チンアナゴHeteroconger hassi白黒の細かい斑模様と各所にある大きな黒斑がある。30cmほど。
シンジュアナゴGorgasia japonica褐色で体側に白い点が並ぶ。1mほど。
チンアナゴも穴子の仲間

穴子とうなぎの見分け方

穴子とうなぎはよく似ていますが、以下のような見分け方があります。

背側が黒く、腹は白い。穴子とは違って斑点はなく、全体が黒い。
そして口元は下顎が上顎にかぶさっており、穴子とは真逆の見た目。
体長は60cmほどだが、大きいものになると1mを超えるものもいる。

要点はわかりましたが初心者はぱっと見で見分けはちょっと難しいかもですね…。

特徴まとめ

穴子はウナギ目アナゴ科に属する魚類で、150種以上の種類があります。
そして、茶褐色で白い斑点があり、口を閉じると上顎が下顎にかぶさるのが特徴です。

穴子の種類によって見た目は様々ですが、共通する特徴としては細長い体型と体表のヌメリがあります。

うなぎは似ていますが、体色や口元の形などで見分けることができます。

穴子の名前の由来

穴子という名前や漢字の由来ははっきりしておらず、説はいくつもあるようです。
以下に代表的な説をいくつか紹介します。

三つの説

  • 穴籠り説

この説では、穴子は日中は岩穴や砂の中に棲む夜行性の魚であることから、「穴籠り(あなごもり)」が変化して「あなご」になったという見方をします。
そしてこの説が一番有力とされることが多いようです。

  • 長魚説

この説では、穴子の「なご」の語根が、うなぎの「なぎ」と共通し、水中に棲む長い生き物を「nag」の音で表していたと考えます。
「nag」の音に関連する説では、「長魚(ながうお)」が転じたという説もあります。

  • 穴子属説

この説では、穴子はウナギ目アナゴ科に属する魚類であることから、「アナゴ科(あなごか)」が略されて「あなご」と呼ばれるようになったという見方をします。
この説は漢字の由来としても考えられます。

穴子の旬

穴子は旬が2回ある珍しい魚です。
夏と冬にそれぞれ美味しさが異なります。
夏の穴子は6~8月が旬で、脂が少なく淡泊なさっぱりとした味わいです。
冬の穴子は10~12月が旬で、脂がのってこってりとした濃厚な味わいです。
穴子は産地によっても旬が異なります。

代表的な産地と旬を以下に紹介します。

産地

穴子の県別漁獲量について調べてみました。
農林水産省の令和2年漁業・養殖業生産統計によると、以下の表のようになっています。

都道府県漁獲量(t)全国シェア(%)
島根68519.0
長崎54515.1
宮城36510.1
福岡2647.3
高知2406.7
全国計3,606100.0

令和2年の穴子の漁獲量は全国計で3,606tでした。
島根県が685tで日本一で、全国シェアは19.0%でした。
2位は長崎県で545t
3位は宮城県で365t
この3県で国内漁獲量の約44%を占めていました。

穴子と言えば「江戸前の煮穴子」や「広島の焼き穴子」などが有名でしたので、この三県が漁獲量上位なのには驚きました!

実はこのデータを調べていて感じたのは割と変動があることです。
今回は2020年のデータを調べましたが各年度ごとに少しのばらつきはあるようです。
ですが、この3つの県はコンスタントに上位に入っているので日本の産地であることは間違いないと思います。

島根県

島根県は、大田市と浜田市で水揚げされるアナゴが最も多く、全体の約半数を誇っています。

この地域で獲れるアナゴは、東京湾や瀬戸内海のものよりも大型であり、肉厚で脂の乗りが良い特徴があります。 実際、大きいアナゴは1メートルを超えることもあります。
島根県水産技術センターの調査でも、夏から秋にかけてアナゴの脂の乗りが最も良いことが明らかになっています。

人気なお店を一つご紹介します。
大田市の【割烹 天草】です。
その味わい深いアナゴ料理は、県外からも多くのお客さんが訪れるほど人気です。


県の新鮮なアナゴを使った料理は、その独特の風味や食感が魅力であり、多くの人を魅了しています。
アナゴの豊富な水揚げ量とその高品質な特徴を活かして、アナゴ料理の宝庫として知られています。

ぜひ島根県を訪れて、ここで仕方ない美味しいアナゴ料理を楽しんでみてください。

長崎県

長崎県は全国で2位の水揚げ量を誇ります。
長崎県内では、対馬市で水揚げされるアナゴが多く、全国有数の漁獲量を誇っています。

長崎県対馬市西沖で獲れるアナゴは、黄金あなごというブランド名で知られています。
黄金あなごは、海流の速さから力強く泳ぐので身が引き締まり、対馬海流がもたらす豊かな餌によって脂の乗りが良くなっています。
黄金あなごは専属契約の漁師さんが目利きしたものだけを使用しており、品質にこだわっています。

アナゴは一般的に夏が旬と言われていますが、黄金あなごは一年中美味しく食べられます。
6~8月はアナゴかご漁、9~5月は底びき網漁により、一年中漁獲されています。

黄金あなご料理専門店『あなご亭』は「ミシュランガイド福岡・佐賀・長崎2019 特別版」に掲載された有名店です。

宮城県

宮城県は全国で3位の水揚げ量を誇ります。
宮城県内では、石巻市や気仙沼市で水揚げされるアナゴが多く、東北地方では最大の漁獲量を誇っています。
宮城県で獲れるアナゴは、真あなごという種類で、他の地域のアナゴよりも細身で、骨が柔らかく、皮が薄いのが特徴です。

この真あなごは海底に潜んでいるため、漁師さんは特殊な道具を使って獲っています。
真あなごは鮮度が落ちやすいため、水揚げ後すぐに加工されます。

アナゴは一般的に夏が旬と言われていますが、宮城県では冬が旬と言われています。
冬には寒流に乗って北上する真あなごが多く獲れるため、脂の乗りが良くなります。
あなご料理専門店『すが井』や『別館 すが井』は「ミシュランガイド仙台2019 特別版」に掲載された有名店です。

穴子の栄養

  • カロリー

穴子の可食部100gあたりのカロリーは146kcalです。
うなぎは228kcalなので、うなぎよりもカロリーが少ないですね。

  • たんぱく質

穴子の可食部100gには17.3gのたんぱく質が含まれています。
たんぱく質は筋肉や臓器、ホルモン、酵素など身体の構成成分や調節機能成分として存在しています。

  • 脂質

穴子の可食部100gには含まれる脂質は9.3gです。
脂質とは炭水化物やたんぱく質と同じく、体内でエネルギーの源となる栄養素です。
他にも細胞膜の構成、生理活性物質、脂溶性ビタミンやカロテノイドの吸収促進など多岐にわたって働いています。

  • ビタミンA

穴子の可食部100gには500μgのビタミンAが含まれています。
ビタミンAは視覚、聴覚、生殖等の機能維持、皮膚や粘膜等の上皮組織を正常に保つための重要な役割に関与しています。

  • DHA、EPA

DHAは必須脂肪酸の一種で、体内で合成できず、食物から摂る必要がある栄養素です。
脳や網膜などの神経系に含まれている栄養素で神経細胞を活性化させ記憶力や学習能力を向上に役立つことで知られています。
EPAは必須脂肪酸の一種で、体内で合成できず、食物から摂る必要がある栄養素です。
体内の血液のめぐりをスムーズにし、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞を予防するという働きがあることで知られています。

穴子のおすすめの食べ方

穴子は煮穴子や天ぷらなどさまざまな料理として楽しめます。

  • 煮穴子

穴子を煮ると身が崩れにくくふっくらと仕上がります。
そのまま食べるだけではなく、刻んでひつまぶしにしたり、お茶漬けにしたりといろいろな料理へアレンジできます。
お寿司とかはこれなんですかね。
脂の乗った冬の穴子に適しています。

  • 天ぷら

天ぷらも穴子を美味しく食べる方法のひとつです。
穴子を天ぷらにするときは、大きなものより小ぶりのものが適しています。
あっさりとした味わいの夏の穴子で天ぷらを作れば、しつこすぎないさっぱりとした天ぷらが作れます。

  • 白焼き

白焼きは穴子本来の香りや味わいをより一層楽しむことができます。
これはおつまみにもピッタリで最高です。

日本の夏の味覚を最高に楽しむなら、穴子(アナゴ)は絶対に外せません。

しっとりとした食感と独特の風味が楽しめる穴子は、夏の食卓を彩る逸品ですね!

また日本各地には穴子の産地が点在しており、それぞれの地域で独自の特長があります。

この夏、ぜひ地域の穴子の味わいを楽しんでみてください。
日本の穴子の産地で育まれた最高の味を堪能しながら、夏の贅沢な食体験をお楽しみください。

このブログでは食の魅力について様々紹介しています!

そして夏の旬食材についてももいろいろ書いてます!

ウニについて→ https://nobuo-everyday.com/2023/06/24/sakana-uni/
鮎について→ https://nobuo-everyday.com/2023/06/23/sakana-ayu/

ぜひご一読よろしくお願い申し上げます。

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