鯵の魅力を味わう!特徴、産地、旬、美味しい食べ方は?

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こんにちわ、ノブおです。

鯵(アジ)は、豊かな特徴と魅力的な産地がある美味しい魚です。
このブログでは、鯵の特徴や産地の情報をご紹介します。
さらに、旬の味覚をじっくり楽しむためのおすすめの調理法もご紹介するので、ぜひ一緒に鯵の魅力を探しましょう!

それではゆっくりご覧になってください!

鯵ってどんな魚?

鯵とは、スズキ目アジ科に属する魚の総称で、世界中の温帯から熱帯の海域に広く分布しています。
鯵は背が青く、腹が銀白色の魚で、体側に沿って「ゼイゴ」と呼ばれる硬くて鋭いウロコがあります。
このゼイゴは、敵から身を守るための武器として使われることもあります。

鯵は日本近海だけで20種類以上のアジ類が存在するといわれています。
一般的にはマアジムロアジシマアジの3種類が食用としてよく知られています。
これらの種類は見た目や味にも違いがありますので、それぞれ詳しく見ていきましょう。

種類

  • マアジ
    鯵の中でも最もポピュラーで、体長は30cmほどと小ぶりで、透明感のある青白い身が特徴です。
    また、尾びれの手前に小離鰭と呼ばれる小さなヒレがありません。
    マアジは沿岸から沖合まで幅広く生息し、回遊性が強いことから「セグロ」や「クロアジ」とも呼ばれます。
    マアジは味わいに幅があり、ふくらみのある旨味があります。
  • ムロアジ
    体長が50cm程度まで成長し、マアジに比べ細長い円筒形の体型をしています。
    また、体側に黄金線がくっきりとしており、尾びれの手前に小離鰭があります。
    ムロアジは九州地方で多く獲れる鯵で、血合いが多いため身が白くありません。
    ムロアジは淡泊な味わいでありつつ、強い旨味があります。
  • シマアジ
    体高が高く、体側に黄色のラインが入っているのが最大の特徴です。
    また、体型は平たくヒラアジと呼ばれることもあります。
    シマアジはブリ科の高級魚で、目の間から体に黄色い線が入っています。
    シマアジは身質が締まり、しっとりと程良い脂の乗りと旨味があります。

名前の由来

鯵の名前の由来は、その味の良さにちなんで付けられたといわれています。
そのため「味がいいからアジ」という説や「美味しいから参ってしまう」という説が有名です。

しかし、これらの説は俗説であり、実際の由来はもっと古くからある言葉にさかのぼります。
鯵という言葉は、古代インド・ヨーロッパ語族の「アク」(尖る・鋭くなる)という語根から派生した「アカ」(赤い)という言葉に由来します。
この「アカ」は、日本語の「赤」や「明るい」、「英語の「ash」(灰)や「axe」(斧)、「ラテン語の「acutus」(鋭い)や「acere」(酸っぱい)など多くの言葉と関係しています。

鯵の身がピンク色であることや、鯵が水面近くで泳ぐことで夕日に照らされて赤く見えることが理由として考えられます。
また、鯵には体側に沿って「ゼイゴ」と呼ばれる硬くて鋭いウロコがありますが、これも「アク」(尖る・鋭くなる)という語根と関連しているかもしれません。


ちなみに、僕は今まで鯵の名前の由来は味が良いからという説を信じていました。

旬の時期・産地

鯵の旬について詳しく濃密に説明します。

鯵は一年中店頭で見かけることができますが、その旬の時期は4月から7月の春から夏にかけてといわれています。
この時期に漁獲される鯵は、小型から中型で、脂のりがよく、うまみがつまっています。

しかし、鯵は回遊する魚であり、産地によって旬の時期が異なります

以下が産地別に脂ののった美味しい鯵が獲れる時期の目安です。

  • 九州地方:3月
  • 駿河湾沖:4月頃
  • 房総沖:5月頃
  • 三陸沖:9月頃

農林水産省のデータをもとに、日本の鯵の漁獲量トップ5を表にしてみました。

順位都道府県漁獲量(t)
1長崎県54,996
2島根県24,244
3宮崎県11,007
4鹿児島県7,092
5愛媛県6,071

長崎県

長崎県は群を抜いてトップです。
長崎県で水揚げされるアジは、主にマアジキアジ(金鯵)です。
マアジは回遊型で沖合を泳ぐ魚で、細長く黒っぽい体色をしています。
キアジは根付き魚で内湾に住む魚で、丸々とした黄金色の体色をしています。
キアジは脂のりがよく、高級なアジとして人気があります。
また、五島灘で獲れた250g以上の潮付き鯵に「ごんあじ」や「野母んあじ」の名をつけブランド化しています。

長崎でごんあじがおいしくいただける店を探しました!
いけ洲居酒屋 むつ五郎



潮付き鯵は4月から7月頃が旬となっています。
潮付き鯵は表面が黄色みがかり光り輝いて黄金に見えることから「金鯵」とも呼ばれ、ブランド化されています。

3月から11月までがアジの旬とされていますが、特に5月から7月が最も美味しい時期です。
この時期には、回遊するマアジや金色に輝くキアジが豊漁になります。

長崎県のアジは、煮干しや冷凍加工品などの水産加工品としても加工されています。

島根県

島根県でも3月から11月までがアジの旬とされていますが、特に5月から7月が最も美味しい時期です。
この時期には、回遊するマアジが豊漁になります。
鯵節や冷凍加工品などの水産加工品としても加工されています。

また島根県西部沖で4月から9月の間に獲れる脂質10%以上、サイズ50g以上の鯵を「どんちっちあじ」といいます。

浜田市の【はまだおさかな市場】内の「めし処 ぐっさん」でいただけるようです!
https://hamadaosakana.com/

鯵を食す

調理法

鯵の美味しい調理法をいくつか挙げます!

  • 鯵の刺身
    新鮮な鯵の旨味をそのまま味わえる調理法です。薬味やポン酢などでさっぱりと食べるのもまたよし。
    僕はベタにワサビ醤油やショウガ醤油が好きです。
  • 鯵の塩焼き
    シンプルながらも香ばしくて食欲をそそる調理法です。
    少しアレンジを加えてパン粉焼きなどもいかがでしょうか。
    レモン汁やタルタルソースなどで風味を変えて楽しめます。
  • 鯵のフライ
    サクサクとした食感が楽しい王道中の王道な調理法です。僕が一番好きなやつです。
    とんかつソースやマヨネーズなどでコクを加えて食べるとGOOD!
    同じ揚げ物でいうと竜田揚げなんかもいいですね!
  • 鯵の煮付け
    鯵にしっかりと味が染み込む調理法です。
    ご飯のおかずにぴったりです。これも最高よな。
    南蛮漬けなんかも煮付けの部類でしょうか。これまたGOOD。
  • 鯵のなめろう
    刺身鯵を細かくしてねばりやコシを出す調理法です。
    味噌やネギなどの薬味を加えたら出来上がり。
    千葉のご当地グルメ的な感じですね。酒のアテに最高です。
    過去の僕の記事でも千葉グルメとしてなめろうを紹介してます!
    ご一読よろしくお願いします!→https://nobuo-everyday.com/2023/04/09/chiba-gotouchi/

鯵の味

日本では、マアジ、シマアジ、ムロアジ、マルアジ、メアジなどがよく食べられています。

鯵の味は、種類や大きさ、産地や季節によって異なりますが、一般的には白身で透明感があり、うま味と甘みが強い魚です。
種類別でそれぞれ考察してみましょう。

  • マアジ
    日本で最も多く獲れる鯵で、一年中食べることができますが、春から夏にかけてが旬です。
    体長は10cmから50cmほどで、小さいものは豆アジと呼ばれます。
    お刺身や塩焼き、煮付けなどに適しています。
  • シマアジ
    高級魚として知られる鯵で、黄色い横縞が特徴です。
    体長は60cm以上にもなりますが、天然物は希少で高価です。
    養殖物も普及しています。脂がのって甘みのあるお刺身が一番おいしい食べ方とされます。
  • ムロアジ
    くさややけずり節に加工されることが多い鯵です。
    体長は30cmほどで、血合いが多く傷みやすいため、鮮魚で流通するのは産地周辺のみです。
    旬は秋から冬にかけてです。
  • マルアジ
    マアジに似ていますが、断面が丸くて細いのが見分けるポイントです。体長は20cmほどで、秋から翌年の初夏まで長く漁獲されます。
    脂が甘くておいしいお刺身や塩焼きなどに向いています。
  • メアジ
    目が大きいのが特徴の南洋系の鯵です。
    体長は15cmほどで、沖縄では身近な魚として重宝されます。
    身は血合いの割合が大きく脂ののりが少ないため、関東ではあまり人気がありませんが、お刺身をはじめどんな調理法でもおいしい魚です。

栄養素

  • たんぱく質 19.7g
    たんぱく質が豊富な魚で、100gあたりに約20gも含まれています。
    筋肉や骨、皮膚などの体の組織を作るのに必要な栄養素で、アミノ酸の合成やホルモンの分泌などにも関与しています。
    また、たんぱく質は体内で合成できない必須アミノ酸を含むものが良質とされ、鯵はその中でも特にバランスが良いと言われています。
  • DHA 0.3g
    血管を柔らかくして血液の流れを良くし、コレステロールや中性脂肪を低下させる効果があります。
    また、脳の働きを活性化し、記憶力や学習能力、集中力などにも影響を与えます。
  • EPA 0.16g
    血液の流れを改善し、コレステロールや中性脂肪を低下させる効果があります。
    血小板の凝集を抑えて血液をサラサラにし、動脈硬化や心筋梗塞、脳卒中などのリスクを減らす効果があります。
  • カルシウム 97mg
    骨や歯の主成分であり、神経や筋肉の働きにも重要な役割を果たします。
    また、体内で合成できない必須ミネラルなので、食事から摂取する必要があります。
    特に、小さい鯵は骨ごと食べられるので、カルシウムの摂取量が増えます。
  • ビタミンD 13μg
    ビタミンDはカルシウムやリンとともに骨や歯を作るのに必要な栄養素です。
    カルシウムやリンの吸収を促進し、血中濃度を調節します。
    また、ビタミンDは免疫系の働きを強化し、感染症や自己免疫疾患などに対抗する効果があります。


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