こんにちわ、ノブおです。
ブドウは、色とりどりの種類があり、甘くてジューシーな果物です。
そして、世界中で栽培されていますが、特に日本では、品種改良や栽培技術の向上によって、高品質なブドウが多く生産されています。
ブドウには、ビタミンやポリフェノールなどの栄養素が豊富に含まれており、美容や健康にも良いと言われています。
しかし、ブドウの魅力を味わうには、どのような特徴や産地を知ると良いのでしょうか?
また、ブドウの旬はいつでしょうか?そして、ブドウを美味しく食べる方法は何でしょうか?
この記事では、ブドウの魅力を味わうためのポイントをご紹介します。
ゆっくりご覧になっていってください!

☆ページコンテンツ☆
歴史
ブドウはブドウ科ブドウ属の蔓性植物で、中近東が原産といわれています。
ブドウの栽培化の歴史は古く、紀元前3000年ごろには原産地であるコーカサス地方やカスピ海沿岸ですでにヨーロッパブドウの栽培が開始されていました。
ワインの醸造は早くに始まり、メソポタミア文明や古代エジプトにおいてもワインは珍重されていました。
その後、ギリシアやローマの文化とともにヨーロッパや北アフリカに広まり、中世以降は修道院などによって栽培が維持され、気候の変化や病害虫の発生などにも対応しながら多様な品種が生み出されてきました。
日本へは中国から伝わり、鎌倉時代には現在の山梨県甲州市で栽培されていました。
そして、明治時代になってからは海外から多くの品種が導入され、その後品種改良も行われて多くの品種が生まれています。
日本で生産される主なブドウの種類は、果皮の色によって黒・赤・緑の3つに分けられます。
なお、日本で最も収穫量の多い都道府県は山梨県で、全国の約4割を占めています。
特徴
ブドウは房状に多数の球形の果実をつけるつる性の落葉低木です。
果実の色は品種によって緑、赤、黒、紫などさまざまで、果皮には白い粉状のものが付いていることがあります。
これはブルームと呼ばれる蝋物質で、水分の蒸発を防ぐ役割があります。
果実の大きさは品種によって異なりますが、一般的には2cmから8cm程度です。
果実の中には種子がありますが、種なし品種もあります。
ブドウには大きく分けてヨーロッパブドウ、アメリカブドウ、欧米雑種の3種類があります。
ヨーロッパブドウは中近東が原産で、ワインや干しぶどう用に栽培されています。
アメリカブドウは北アメリカが原産で、生食用やジュース用に栽培されています。
欧米雑種はヨーロッパブドウとアメリカブドウを交配して作られた品種で、日本では生食用に人気があります。
日本で有名なブドウの品種としては、「巨峰」「デラウェア」「ピオーネ」「シャインマスカット」などが挙げられます。
「巨峰」は大粒で甘酸っぱい味わいが特徴です。
「デラウェア」は小粒で甘くて香り高い味わいが特徴です。
「ピオーネ」は大粒でマスカット香が特徴です。
「シャインマスカット」は大粒で皮ごと食べられる種なし品種です。

名前の由来
ブドウは漢字で「葡萄」と書きますが、この漢字は古代ペルシャ語の「ブーダウ」という言葉から来ていると言われています。
紀元前3000年頃にペルシャやカフカス地方で栽培されていたブドウが、中国に伝わった際に「葡萄」という音が当てられたという説があります。
その後、日本にも渡来し、鎌倉時代には山梨県で本格的な栽培が始まりました。
ブドウの名前の由来は、古代ペルシャ語と中国語の影響を受けていることが分かりました。
ブドウは長い歴史と文化を持つ果物なのですね…‼︎

旬
ぶどうは夏から秋にかけて美味しい季節を迎える果物ですが、品種によって旬の時期は異なります。
一般的には、8月から10月が旬とされています。
ぶどうの品種は世界に1万以上あると言われています。
日本で主に栽培されているのはアメリカ系の交配種です。
ブドウの代表的な品種の旬の時期を表にまとめると、以下のようになります。
品種 | 旬の時期 |
---|---|
デラウェア | 8月下旬〜8月中旬 |
巨峰 | 8月中旬〜9月中旬 |
ピオーネ | 8月中旬〜9月中旬 |
シャインマスカット | 8月〜10月 |
後述いたしますが、品種や産地によっても収穫時期は少しずつ変わってきます。
全国に出回る旬の時期と言えるのは夏の終わりから初秋にかけてと言えるでしょう。

産地
出荷量
ブドウの出荷量TOP5を表にしました。
ぶどうの出荷量は、ぶどうの生産者が市場に出荷した量を表します。
令和3年(2021年)のぶどうの日本の出荷量データを基に作成しました。
都道府県 | 出荷量(トン) | 全国出荷量に占める割合 |
---|---|---|
山梨県 | 3万8,800 | 25.2% |
長野県 | 2万7,100 | 17.6% |
岡山県 | 1万3,700 | 8.9% |
山形県 | 1万3,200 | 8.6% |
福岡県 | 6,460 | 4.2% |
生産量
続いて生産量です。
ブドウは自家消費や加工用などの用途によって出荷量と生産量に違いがでる作物です。
ブドウの生産量TOP5は以下の通りです。
都道府県 | 生産量(トン) | 全国生産量に占める割合 |
---|---|---|
山梨県 | 4万6,000 | 24.6% |
長野県 | 2万8,800 | 17.4% |
岡山県 | 1万5,100 | 9.1% |
山形県 | 1万4,600 | 8.8% |
福岡県 | 6,910 | 4.2% |
この数値の差分、加工品や自家消費をしているということになります。
ブドウの場合、ワイン製造などの用途に使われることが多いようです。
二つの表を見る限りでは山梨県がダントツといえますね。
続いては品種別です。
有名な品種、巨峰とシャインマスカットの2品種の出荷量を表にまとめました。
巨峰出荷量TOP3は以下の通りです。(令和2年データ)
都道府県 | 出荷量(トン) | 全国出荷量に占める割合 |
---|---|---|
山梨県 | 1,470 | 31.3% |
岡山県 | 1,000 | 21.3% |
福岡県 | 400 | 8.5% |
シャインマスカット出荷量TOP3は以下の通りです。(令和2年データ)
都道府県 | 出荷量(トン) | 全国出荷量に占める割合 |
---|---|---|
山梨県 | 1,782 | 38.3% |
長野県 | 1,000 | 21.5% |
岡山県 | 390 | 8.4% |
ここでも山梨県は強いですね。
最近大人気のシャインマスカットは長野県が健闘していますね。
晴れの国・岡山県も巨峰・シャインマスカットともにランクインです。
ブドウ出荷量・生産量TOP3の3県について深掘りしていきます。
山梨県
山梨県のぶどうの特徴
全国のぶどう生産量の約1/4以上を生産している日本一のぶどう生産県です。
昼夜の温度差が大きい内陸性の気候で、寒暖差がぶどうづくりに適しています。
約1300年前からぶどうの栽培が始まったと言われております。
山梨県はワイン生産量でも国内第1位の銘醸県です。
全国シェアの約50%を生産しています。
山梨県のぶどうの生産量と収穫期
上記でも旬の時期をお伝えしましたが、山梨県では6月中旬から10月下旬までぶどうの収穫が行われます。
以下は、山梨県で栽培されている主な品種とその収穫期です。
品種 | 収穫期 |
---|---|
デラウェア | 7月中旬~8月中旬 |
キングデラ | 8月上旬~8月中旬 |
巨峰 | 8月上旬~9月下旬 |
甲斐のくろまる | 8月上旬 |
ブラックキング | 8月中旬 |
ピオーネ | 8月下旬~9月下旬 |
シャインマスカット | 8月下旬~9月下旬 |
甲斐路 | 9月上旬~10月中旬 |
甲州 | 9月中旬~10月下旬 |
山梨が秋の人気行楽地な理由はこのように秋の時期に人気フルーツが豊富にあることでしょう。
子供はぶどう、大人はワインと老若男女楽しめる場所、それが山梨なのでしょう。

長野県
長野県のぶどうの特徴
長野県は、江戸時代からぶどうの栽培が行われており、明治時代には醸造用ぶどうの栽培が始まりました。
日照時間が長く、昼夜の温度差が大きい内陸性の気候で、その寒暖差が色づきや糖度を高めると言われています。
長野県では、「巨峰」「シャインマスカット」「ナガノパープル」など多様な品種が栽培されており、県独自の品種開発や技術指導も行われています。
長野県のぶどうの生産量と収穫期
以下は、長野県で栽培されている主な品種とその収穫期です。
品種 | 収穫期 |
---|---|
ナイアガラ | 6月下旬~7月上旬 |
デラウェア | 7月上旬~8月中旬 |
シャインマスカット | 7月下旬~12月 |
巨峰 | 8月上旬~10月 |
ナガノパープル | 8月下旬~9月下旬 |
ピオーネ | 9月上旬~10月中旬 |
クイーンルージュ®︎ | 9月中旬~10月中旬 |
1位の山梨県と比べて、生産している品種は違いますね。
山梨と並ぶフルーツ王国の長野の本領発揮といったところですね。

岡山県
岡山県のぶどうの特徴
雨が少なく日照時間の長い“晴れの国”で、ブドウの栽培に適した気候風土を持っています。
実は、古くからブドウの生産が盛んで、伝統的な品種から新しい品種まで多様なブドウを栽培しています。
岡山県のぶどうの生産量と収穫期
岡山県では、4月下旬から12月までぶどうの出荷が行われます。
以下は、岡山県で栽培されている主な品種とその収穫期です。
品種 | 収穫期 |
---|---|
ピオーネ | 4月下旬~10月下旬 |
オーロラブラック | 5月上旬~10月下旬 |
マスカット・オブ・アレキサンドリア | 5月下旬~11月上旬 |
シャインマスカット | 7月上旬~10月下旬 |
瀬戸ジャイアンツ | 7月中旬~11月下旬 |
紫苑(しえん) | 10月下旬~12月下旬 |

栄養素
ぶどうの栄養価
ぶどうは、糖質やビタミン類、ミネラル類、食物繊維といった栄養素が含まれています。
ブドウ(皮付き)の100g当たりの栄養価を表にまとめました。
栄養素 | 数値 |
---|---|
エネルギー | 69kcal |
水分 | 81.7g |
たんぱく質 | 0.6g |
脂質 | 0.4g |
炭水化物 | 16.9g |
食物繊維 | 0.9g |
灰分 | 0.4g |
カリウム | 220mg |
カルシウム | 8mg |
マグネシウム | 7mg |
リン | 23mg |
鉄 | 0.2mg |
ナトリウム | 1mg |
ビタミンA | 39μg |
ビタミンB1 | 0.05mg |
ビタミンB2 | 0.01mg |
ビタミンB6 | 0.05mg |
ナイアシン | 0.2mg |
葉酸 | 19μg |
ビタミンC | 3mg |
ぶどうの特徴的な栄養素と効果
- 糖質
ぶどうにはブドウ糖や果糖といった糖質が多く含まれています。
これらは体や脳のエネルギー源となります。
運動前後や勉強中などにぶどうを食べると、すばやくエネルギー補給ができます。
ただし、摂りすぎると中性脂肪に変わってしまうので、適量を心がけましょう。 - 食物繊維
ぶどうにはペクチンなどの食物繊維が含まれています。
食物繊維は、腸内環境を整えたり、血糖値の上昇を抑えたりする働きがあります。
特に皮に多く含まれているので、皮ごと食べるとより効果的です。 - カリウム
ぶどうにはカリウムというミネラルが豊富に含まれています。
カリウムは、高血圧の原因となるナトリウム(塩分)を排出する効果があります。
また、筋肉や神経の働きをサポートする役目もあります。 - ポリフェノール
アントシアニンやレスベラトロールといったポリフェノールも含まれています。
これらのポリフェノールには「抗酸化作用」があります。
体内に活性酸素ができるのを防いだり、活性酸素を取り除いたりする働きがあます。
動脈硬化などの生活習慣病の予防に役立ちます。
また、皮や種に多く含まれているので、赤ワインなどに加工されると摂取しやすいです。

食べ方
ぶどうは、皮と種に栄養が詰まっているので、丸ごと食べるのが正解です!
とはいえぶどうは、そのまま食べるだけでなく、様々なアレンジレシピで楽しむこともできます。
例えば・・・
ぶどうジャム
ぶどうと砂糖をお鍋で煮詰めて作るジャム。パンやヨーグルトにかけて食べると美味しいです。
おすすめのジャム→https://www.shopvision.jp/products/detail/129
ぶどう大福
白あんに生クリームを混ぜたもので、ぶどうを一粒まるごと包んだ和菓子。皮ごと食べられるので栄養もたっぷりです。
ちなみに。。。
山梨県のふるさと納税にシャインマスカット大福があります!
筆者はこれを取り寄せるか検討中なほど注目しています!!!
そのまま食べるおすすめ品種
また、デザート感覚で甘いぶどうが食べたい方は、糖度が高い品種がおすすめです。
- 巨峰
日本で最も生産量が多い品種で、糖度は18度以上になります。
甘みが強くジューシーです。 - ピオーネ
大粒で果汁たっぷりの品種で、糖度は18度以上になります。皮は薄くて柔らかく種も少ないので丸ごと食べやすいです。 - シャインマスカット
今や大人気フルーツの固有名詞。種無しで皮ごと食べられる品種で、糖度は18度以上になります。香りが強くてさっぱりとした甘みが特徴です。

保存方法
ぶどうは非常にデリケートな果物で、常温に置くとすぐに傷んでしまうため、買ってきたらすぐに冷蔵庫に入れるのが基本です。
冷蔵保存のポイントは、洗わないことです。
ぶどうの表面に付いている白い粉「ブルーム」には、鮮度を保つ働きがあります。
洗い流すと傷みやすくなってしまいますので、食べる直前に洗うようにしましょう。
乾燥を防ぐことも大切です。
ペーパータオルで包んだり、保存容器に入れたりすることで、適度な湿度を保つことができます。
また、ぶどうの種類によっても保存方法が異なります。
- 小粒ぶどう(デラウェアなど)は房のまま保存します。
ペーパータオルで全体を包み、保存容器やポリ袋に入れて冷蔵室に保存します。 - 大粒ぶどう(巨峰など)は実を房から外して保存します。
枝を2〜3mm残してハサミで切り離し、ペーパータオルを敷いた保存容器に入れて冷蔵室に保存します。 - マスカットは大粒ぶどうと同様に1粒ずつ冷蔵庫で保存しますが、冷凍保存はおすすめしません。
冷蔵庫での保存期間は、品種や状態によって異なりますが、一般的には3〜5日程度です。
方法によっては1週間くらい日持ちすることもありますが、出来るだけ早めに食べるのがおすすめです。
冷凍保存も可能ですが、水洗いした後に水気をしっかり拭き取ることが重要です。
また、解凍せずに凍ったまま食べるのがおすすめです。
夏の時期にはアイスの代わりになって涼しげで良いですね!
まとめ
ブドウは、色々な種類や産地があり、旬の時期には甘くてジューシーな味わいを楽しめます。
そして、そのまま食べるのも美味しいね。
ですが、ジャムやワインなどに加工すると、また違った魅力があります。
ブドウは栄養価も高く、美容や健康にも良い果物です。
今回は、ブドウの特徴や産地、旬の時期、美味しい食べ方などをご紹介しました。
ブドウをもっと知って、もっと好きになってくださいね!
ブドウの少し前に旬を迎える桃も当ブログにて記事にしています!
https://nobuo-everyday.com/2023/07/08/momo/
もしよかったらご覧になってください!