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鰻の魅力を味わう!特徴・産地・旬・美味しい食べ方は?

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こんにちわ、ノブおです。


鰻は日本人にとって馴染み深い食材ですが、その魅力はどこにあるでしょうか?

鰻はどんな特徴があり、どこで採れるのでしょうか?
また、鰻はいつが旬で、どんな食べ方が美味しいのでしょうか?
さらに、鰻にはどんな栄養や効能があるのでしょうか?

この記事では、鰻の魅力について詳しくご紹介します。

またこのブログでは様々な魚についても紹介しています!
もしよろしければそちらもご一読よろしくお願いします!

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ウナギについて

ウナギはウナギ科ウナギ属に属する魚類で、世界中の熱帯から温帯にかけて分布しています。
日本では主にニホンウナギが食用にされています。

歴史

ウナギの歴史は古く、日本では縄文時代から食べられていたと考えられています。
貝塚からうなぎの骨が発掘されたり、万葉集にうなぎを食べる歌が残されたりしています。

海外ではヨーロッパで紀元前431年頃からうなぎが食べられていたという文献があります。
古代ローマではうなぎを背開きにして魚醤とはちみつを塗って焼いたりしていました。

日本でうなぎの蒲焼が誕生したのは江戸時代です。
当時、干拓によってできた湿地にうなぎが住みつき、労働者の食べ物として定着しました。
蒲焼はうなぎを蒲の葉で包んで焼くという意味ですが、実際には蒲の葉は使われませんでした。

日本で有名なうなぎ料理としては、うな丼やひつまぶしなどがあります。
うな丼は江戸時代後期に江戸で考案されたもので、うなぎを甘辛いタレで焼いてご飯の上に乗せたものです。
ひつまぶしは明治時代末期に名古屋で考案されたもので、うなぎを細かく切ってご飯と一緒に食べるものです。

土用の丑の日とは

夏の土用の期間にある丑の日のことです。
土用とは季節の変わり目にあたる約18日間で、丑の日は十二支に基づく日付のことです。
夏バテ防止や滋養強壮のためにウナギを食べるという習慣があります。

土用の丑の日の由来

  • ウナギを食べる習慣は、江戸時代に蘭学者の平賀源内が発案したという説が有名です。商売がうまくいかないウナギ屋に、「本日丑の日」と書いて店先に貼ることを勧めたところ、大繁盛したという話です。
  • ウナギにはビタミンB1やビタミンB2などが豊富に含まれており、疲労回復やエネルギー代謝に効果があります。また、ウナギは生命力が強く、冬眠に備えて身に養分を貯えるため、旬は冬ですが、養殖ウナギならどの季節でも脂が乗っています。²³

ウナギ以外にも「う」がつくものを食べる

  • もともと丑の日には「う」がつくものを食べるという風習がありました。ウナギ以外にも、瓜やうどん、梅干しやうさぎなどが食べられていました。
  • 関東と関西ではウナギの食べ方に違いがあります。関東では背中から開いて素焼きにして蒸し焼きにし、甘さ控えめのタレを使います。関西では腹から開いて頭を残したまま焼き上げ、甘味が強くとろみのあるタレを使います。

特徴

日本では主にニホンウナギが食用にされています。

ニホンウナギの見た目や特徴を簡単にまとめました。

  • 体型は細長い円筒状で、スラッとしている。
  • 目は小さい。
  • 下あごが上あごよりも突出する。
  • 体色は背側が青緑~灰褐色(黒)で、腹側が白い。黒い斑点がある個体も存在する。
  • 体表に粘液が多い。
  • 背鰭が尾鰭の前方から始まっており、アナゴよりも後ろにあるという点で見分けることができる。
  • サイズは一般的には50~60cmほどであるが、大きなものは1mを超える。
  • 皮膚呼吸を行うため、体の水分を保つために体表がヌルヌルしている。
  • 体表の粘液に毒、血液は弱毒で血清に溶血作用がある。

名前の由来

鰻の名前の由来には諸説ありますが、一般的には古名の「むなぎ」が変化したものとされています。

「むなぎ」の語源については、「む」は「身」を意味し、「なぎ」は「長し(長い)」の「なが」からとする説が有力とされています。
この説では、「あなご」の「なご」とも語根が共通すると考えられます。

その他にも、「胸黄(むなき)」や「棟木(むなぎ)」からきたという説や、鵜(う)が飲み込むのに難儀するからという説もありますが、いずれも俗説であるとされています。

鰻の旬は、天然ものと養殖もので違います。
天然ものは秋から冬にかけて、養殖ものは夏が旬です。

天然ものは、冬眠に入る前に栄養を蓄えるために脂が乗ります。
水温が下がり始める10月頃から12月頃までが最もおいしい時期です。
天然ものは川や湖で数年かけて成長し、産卵のために川を下り出す「下りうなぎ」が美味とされています。

養殖ものは、夏場に脂が乗ります。
土用の丑の日に鰻を食べる習慣は、江戸時代に平賀源内という学者がうなぎ屋にアドバイスしたことから始まりました。
そして、養殖ものは運動量が少ないため、身が柔らかくて小骨が多いのが特徴です。

鰻はスタミナ食として知られており、夏バテ予防や疲労回復に効果的です。
あっさりした味が好みなら天然ものこってりした味が好みなら養殖ものを選んでみてくださいね。

産地

まずウナギは養殖と天然に分かれます。

養殖鰻


最初に令和2年(2020年)における養殖の鰻の生産量とその割合を表にまとめました。

順位都道府県生産量割合
1位鹿児島県7,086t41.5%
2位愛知県4,357t25.5%
3位宮崎県3,070t18.0%


天然鰻

令和2年(2020年)における、都道府県別の天然の鰻の漁獲量(水揚げ量)とその割合を表にまとめました。

順位都道府県漁獲量割合
1位茨城県12t18.2%
1位島根県12t18.2%
3位岡山県10t15.2%



表を見てわかるように圧倒的に養殖が多いということになり、天然物は貴重な存在ということがわかります。

美味しいウナギを食べる

うなぎが盛んに食べられる地域は多数あります。
あなたが思う「うなぎが美味しい」都道府県をお選びください
こちらのランキングを参考に表を作ってみました!

順位都道府県割合
1位静岡県27.4%
2位鹿児島県12.9%
3位愛知県12.4%
4位東京都5.5%
5位高知県5.0%

近くに行った際にはこの地域のウナギ屋さんに立ち寄ってみるのはいかがでしょうか?

ウナギの食べ方

ウナギは日本では古くから食用とされており、江戸時代には蒲焼きや白焼きなどの料理法が発達しました。
そして現在でもウナギは高級食材として人気があり、夏バテ防止や栄養補給にも効果があるとされています。

ウナギのおいしい食べ方はさまざまですが、ここでは代表的なものを紹介します。

焼く

  • 白焼き
    塩だけで味付けしたうなぎを炭火で焼く方法です。
    うなぎ本来の風味や旨みを楽しめます。
    少量の柚子胡椒を添えるとさっぱりとした味わいになります。
  • 蒲焼き
    甘辛いタレで味付けしたうなぎを炭火で焼く方法です。
    タレは創業以来変わらない秘伝のレシピで作られることが多く、香ばしくコクがあります。
    ご飯と一緒に食べるとおいしいです。
  • 八幡巻き
    うなぎを薄焼き卵で巻いて煮込んだ料理です。
    うなぎと卵の相性が抜群で、甘辛いタレがしみ込んでいます。
  • 塩焼き
    白焼きと同じく塩だけで味付けしたうなぎを炭火で焼く方法ですが、白焼きよりも塩分が多めです。
    うなぎの皮がパリッとしています。
  • 肝焼き
    うなぎの肝を串に刺して炭火で焼く方法です。
    肝は苦みがありますが、栄養価が高く滋養強壮に効果があるとされています。
  • ひれ焼き
    うなぎの尾や背ビレを串に刺して炭火で焼く方法です。
    ひれは、カリカリとした食感で、焼酎などのお酒のおつまみに最適です。
  • うざく・酢の物
    白焼きや蒲焼きのうなぎを細切りにして、きゅうりと一緒に酢味噌やポン酢で和えた料理です。
    そして、さっぱりとした味わいで、暑い夏にも食欲がわきます。
  • う巻き
    白焼きや蒲焼きのうなぎを細切りにして、海苔で巻いた料理です。
    そして、お弁当やおやつにもおすすめです。

煮る

  • ゆでる・湯引き
    うなぎを熱湯でさっと茹でる方法です。くさみを取る効果があります。
    そのまま食べるか、タレやポン酢などで味付けします。
  • 煮つけ・佃煮
    うなぎを甘辛いタレで煮込んだ料理です。
    タレがしみ込んで柔らかく仕上がります。
    そして、ご飯のおかずやおつまみにもおすすめです。
  • すき焼き・じゅんじゅん
    うなぎを牛肉や野菜と一緒にすき焼きのように煮込んだ料理です。
    そして、じゅんじゅんは静岡県の郷土料理で、うなぎと豆腐を主に使います。
  • 柳川鍋
    うなぎを卵とだし汁でとろとろに煮込んだ料理です。
    そして、柳川鍋は福岡県の郷土料理で、ネギやしいたけなどの具材も入ります。
  • 半助豆腐
    うなぎを豆腐と一緒に甘辛いタレで煮込んだ料理です。
    そして、半助豆腐は愛知県の郷土料理で、名古屋名物のひつまぶしと同じタレを使います。

揚げる

  • 兜の唐揚げ
    うなぎの頭部分を唐揚げにした料理です。
    兜は頭のことを意味します。
    そして、頭は身が少なくてもコラーゲンが豊富で、カリッと揚がっています。
  • 骨せんべい
    うなぎの骨を油で揚げたせんべいです。
    そして、これは塩味が効いており、パリパリとした食感が楽しめます。

  • 肝吸い
    うなぎの肝をだし汁で煮た汁物です。
    ただ、肝は苦みがありますが、栄養価が高く滋養強壮に効果があるとされています。

栄養価

鰻はビタミンAやビタミンB群、タンパク質などの栄養素が豊富に含まれている食材です。
100g当たりの数値を表にまとめました。

栄養素単位
エネルギー228kcal
水分62.1g
タンパク質17.1g
脂質19.3g
炭水化物0.3g
食物繊維0g
ナトリウム74mg
カリウム230mg
カルシウム130mg
マグネシウム20mg
リン260mg
0.5mg
亜鉛1.4mg
0.04mg
マンガン0.04mg
ビタミンA2400μg
ビタミンD18.0μg
ビタミンE7.4mg
ビタミンK0μg
ビタミンB10.37mg
ビタミンB20.48mg
ナイアシン3.0mg
ビタミンB60.13mg
ビタミンB123.5μg
葉酸14.0μg
パントテン酸2.17mg
ビオチン6.1μg
ビタミンC2.0mg

スタミナ食・鰻!

うなぎはスタミナ食、滋養強壮に良いと言われていますが、その理由は以下のようなものがあります。

  • ビタミンB1
    ビタミンB1は糖質をエネルギーに変える働きがあり、疲労回復に効果的です。
  • DHA・EPA(不飽和脂肪酸)
    DHA・EPAは血液をサラサラにし、動脈硬化や高血圧の予防に役立ちます。
  • ビタミンA・E・D
    ビタミンAは視力の維持や粘膜の保護に、ビタミンEは抗酸化作用や免疫力の向上に、ビタミンDはカルシウムの吸収や骨の健康に効果があります。
  • たんぱく質コラーゲン
    たんぱく質は筋肉や臓器の合成・維持に必要な栄養素で、コラーゲンは皮膚や関節の弾力を保つ働きがあります。

以上のように、うなぎには身体に良い栄養素がたくさん含まれているため、滋養強壮に良いと言われているのです。
ただし、うなぎは脂質も多いので、食べ過ぎると胃に負担がかかることもあります。
適度な量を楽しみましょう!

まとめ

鰻は日本の伝統的な食材です。
そして栄養価が高く、疲労回復や美容にも効果的です。
さらには鰻の特徴や産地、旬の時期、美味しい食べ方などを紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
鰻はクライマックス感のある料理として、夏バテ防止やお祝い事にもぴったりです。

ぜひこの機会に、鰻の魅力を味わってみてください!

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