料理

納豆の魅力!日本のスーパーフードの栄養と歴史

にほんブログ村 グルメブログ フードライターへ
グルメ・料理(全般)ランキング

こんにちわ、納豆大好きブロガーのノブおです。
今日は、納豆の魅力についてお話ししたいと思います。

納豆は、日本の伝統的な発酵食品で歴史もあり、栄養も健康や美容にもたくさんの効果があります。
そして、納豆に含まれるナットウキナーゼやビタミンKなどの成分は、血液をサラサラにしたり、骨粗しょう症を予防したりすると言われています。
また、納豆は高たんぱく低カロリーで、ダイエットにも最適です。
最近ではスーパーフードと呼ばれることもあります。

納豆は、日本人の食卓に欠かせない食品ですが、その歴史は古く、奈良時代にはすでに存在していたと言われています。
納豆は、日本の文化や歴史とも深く関わっているのです。

このブログでは、納豆の栄養や効果だけでなく、その歴史や文化にも触れていきたいと思います。

また、他の記事で【納豆ソフトクリーム】についても書いてます!
もしよかったらそちらの記事もご一読お願いします。

興味がある方は、ぜひ最後までお読みくださいね。

納豆の歴史

納豆の歴史については、様々な説がありますが、確定的なものはありません。
しかし、いずれの説も「煮豆」と「藁」の出会いがきっかけだったという共通点があります。

以下に、いくつかの有力な発祥説を紹介します。

  • 弥生時代説
    弥生時代には大豆の栽培が始まりました。
    炉で温まった住居の中で、煮た大豆が藁に触れて自然発酵し、糸引き納豆が偶然にできたという説です。
  • 聖徳太子説
    聖徳太子が愛馬に与えていた煮豆の余りを藁で包んでおいたら、自然発酵して糸引き納豆になったという説です。
  • 源義家説
    源義家が奥州平定の途中で煮豆を藁で包んで持ち歩いたら、自然発酵して糸引き納豆になったという説です。
    秋田県や茨城県ではこの説が有力です。
  • 加藤清正説
    朝鮮出兵の際に馬の飼料として持っていた煮豆を藁で包んでおいたら、自然発酵して糸引き納豆になったという説です。
    熊本県ではこの説が有力です。
  • 中国伝来説
    中国から塩辛納豆(鹹豉)が伝来し、それが日本で変化して糸引き納豆になったという説です。
    奈良時代や平安時代に仏教僧や貿易商人を通じて伝わったとされます。

このことから、納豆の確たる発祥は未だわかっておりません。

納豆の盛んな土地

では、その納豆はどこで作られているのでしょうか?
納豆作りが盛んな土地は、日本全国にありますが、特に関東地方や東北地方が有名です。
なぜ、これらの地域で納豆作りが盛んになったのでしょうか?
その納豆の歴史や由来について見ていきましょう。

茨城県

関東で納豆と言えば言わずもがな水戸ですね。
それでは、水戸はなぜ納豆が名産となったのか、その歴史や魅力を探ってみましょう。

水戸の納豆の歴史は古い

水戸の納豆の歴史は非常に古く、平安時代にまでさかのぼります。
1083年に、源義家(みなもとのよしいえ)が奥州(陸奥国)に向かう途中、水戸市渡里町の一盛長者(いちもりちょうじゃ)という富豪の屋敷に泊まった際に、馬の飼料である煮豆の残りから納豆ができたという伝説があります。
この伝説は「水戸納豆発祥之地」の碑に刻まれており、現在でも水戸市内にあります。

また、江戸時代には水戸藩主・徳川光圀(とくがわみつくに)が納豆を好んで食べていたという記録があります。
光圀は納豆を「腐れ豆」と呼んでおり、朝食や夕食に欠かさず食べていたそうです。
光圀は納豆を食べることで健康を保ち、87歳という長寿を全うしました。

水戸の納豆は品質が高い

水戸の納豆は品質が高く、全国的にも有名です。
その理由の一つとして、水戸では大豆や水などの原材料にこだわっています。
例えば、茨城県産や国産の大豆を使用しており、遺伝子組み換え大豆は使っていません。
また、水は地下水や井戸水を使用しており、塩素やカルキ臭がなく、納豆菌の活性を高めます。

水戸納豆の独自の製法は、藁苞(わらつと)納豆と呼ばれる方法です。
これは、大豆を蒸して冷まし、煮沸消毒した稲わらでつくった「わらづと」に入れて、40℃前後の環境で発酵させる方法です。
この方法では、稲わらに付着している納豆菌が大豆に移り、納豆ができます。
稲わらは納豆菌の他にも乳酸菌や酵母などの微生物を含んでおり、納豆の風味や粘りを高める役割も果たします。
また、稲わらは納豆の保湿や温度調節にも重要です。

水戸納豆の特徴は、小粒で粘りが強いことです。
小粒大豆は江戸時代から水戸地方で栽培されており、水戸納豆の原料となっています。
小粒大豆は大粒大豆よりも表面積が大きく、納豆菌が繁殖しやすいため、粘りが強くなります。
また、小粒大豆は煮崩れしにくく、ふっくらとした食感が楽しめます。

水戸の納豆は消費量が多い

水戸では納豆を多く消費しています。
総務省の家計調査では、2020年に1世帯当たりの納豆の年間購入額が6041円となり、全国の都道府県庁所在地で3位でした。
これは全国平均の3378円の約1.8倍です。

また、水戸では納豆の消費拡大に向けた取り組みも行っています。
例えば、水戸市は「7月10日を納豆の日」と定める条例を制定しました。
この日には、水戸市内の飲食店やスーパーなどで納豆を使ったメニューや商品が提供されたり、納豆に関するイベントやキャンペーンが行われたりします。

福島県

次に、東北の中でも特に納豆といえばで有名な土地の紹介です。
納豆の消費量や好みは地域によって大きく異なります。
そこで、どの都市が最も納豆を愛しているのか、総務省の家計調査をもとにランキングを作成しました。
その結果、驚くべきことに、4年連続で1位に輝いたのは福島市でした。
福島市はなぜ納豆が好きなのか、その理由や魅力を探ってみましょう。

福島市の納豆愛はすごい

2020年の家計調査で、2人以上の世帯の納豆への年間支出額が7251円となりました。
これは全国平均の3378円の2倍以上です。2位の山形市(6543円)や3位の盛岡市(6460円)とも大きな差があります。
また、福島市は2017年から4年連続で1位を獲得しており、その間に支出額も増加しています。
福島市民は納豆が大好きなようですね。

なぜ福島市民は納豆好き?

では、なぜ福島市民は納豆をこんなにも食べるのでしょうか?
その理由の一つとして、給食に納豆がよく出ることが挙げられます。
福島市では、小中学校の給食で2週間に1回程度納豆が提供されています。
これは他の都市と比べても多い頻度です。
例えば、2位の山形市では3カ月に1回程度です。
給食で納豆に慣れ親しんだ子どもたちは、大人になっても納豆を好んで食べるようになると考えられます。

会津高田納豆

また、福島県では地元産の大豆や水を使って作られた高品質な納豆が多く販売されています。
例えば、会津高田納豆 新田商店は、赤松の木で作った経木(きょうぎ)という板で納豆を包み、熟成させる伝統的な製法で納豆を作っています。
この経木納豆は松の香りとコクが特徴で、全国でも珍しい商品です。
また、スパイス納豆や雪見漬けなどバリエーションも豊富です。
このように地元産のおいしい納豆が手に入りやすいことも、消費量を増やす要因となっているでしょう。

納豆イベント?

さらに、福島市では2023年度から新たに料理コンテストを開催する予定です。
このコンテストでは、市内の飲食店から納豆を使った新メニューを募集し、各店舗で提供します。
そして、来店者や専門家の投票によってグランプリを決めます。
このコンテストは、納豆を活用した地域振興につなげるとともに、納豆の消費拡大にも寄与することが期待されます。
福島市は納豆の都市として全国にPRする取り組みを進めています。
ちなみに福島市には【納豆おばさん】というゆるキャラもいます。

補足情報

福島県は、納豆の生産量では全国で5位です。
しかし、消費量では1位の福島市を筆頭に、郡山市やいわき市などもランキング上位に入っています。

納豆の栄養

栄養成分と効能

納豆にはさまざまな歴史とともに、様々な栄養成分が含まれていることがわかってきており、健康や美容にも良い効果が期待できます。

納豆のカロリーと糖質

カロリーと糖質の量は以下の通りです。

納豆の種類カロリー糖質
粒納豆(タレなし)50g(1パック)100kcal2.7g
ひきわり納豆(タレなし)50g(1パック)97kcal2.6g
麹納豆(タレなし)50g(1パック)114kcal3.4g
寺納豆(タレなし)50g(1パック)136kcal4.5g

納豆はカロリーや糖質が高いというわけではありませんが、食べ過ぎるとカロリーオーバーになる可能性があります。
1日に食べる量は1パック程度を目安にしましょう。

納豆に含まれる主な栄養素と効能

  • タンパク質
    筋肉や臓器、髪や肌、ホルモンや酵素など体の材料になる。
    また、美肌やメンタルの安定にも役立つ。
  • 大豆イソフラボン
    女性ホルモン「エストロゲン」と似た作用があり、更年期症状の緩和や骨粗しょう症、動脈硬化、冷え性の予防・改善に有効。
  • ナットウキナーゼ
    血液中でできた血栓を溶かす作用に関与するといわれており、血圧を下げる作用や血行を促進する作用などが期待されている。
  • レシチン
    細胞膜の構成成分であり、血中のコレステロールを下げる作用がある。
    また、動脈硬化を予防する。
  • サポニン
    脂質の代謝を促す作用があり、脂肪の燃焼を促す「アディポネクチン」の分泌を促進する。
    また、老化や疲労の原因となる「活性酸素」を除去する働きもある。
  • 食物繊維
    食後の血糖値の急激な上昇を穏やかにしたり、血中コレステロール値を下げたりする。
    そして、腸内環境を整えて便秘を改善する。
  • トリプトファン
    精神を安定させる働きがある神経伝達物質「セロトニン」の原料。
    そして、イライラや落ち込み、ストレスの緩和、生理前や更年期症状の緩和に役立つ。

  • 鉄欠乏性貧血を防ぐのに欠かせない栄養素。
    そして、貧血になると、疲労感や息切れ、頭痛などの症状があらわれる。
  • ビタミンB2
    脂質をエネルギーに変える働きがある。
    そして、肌や粘膜の健康にも必要。
  • ビタミンK
    骨の形成に必要であり、骨の健康づくりには欠かせない。
    また、血液が固まるのを助ける働きもある。

納豆の栄養成分表

栄養成分一日当たりの目安
エネルギー200kcal536~751kcal
タンパク質16.5g15~34g
脂質10g13~20g
炭水化物12.1g75~105g
食物繊維6.7g5.7g以上
ビタミンE0.5mg2.2mg
ビタミンK600μg17μg
ビタミンB10.08mg0.32mg
ビタミンB20.56mg0.36mg
ナイアシン1.1mg3.48mgNE
ビタミンB60.24mg0.35mg
葉酸120μg80μg
パントテン酸3.6mg1.5mg
ビオチン18.2μg17μg
ナトリウム2mg最大1000mg
カリウム660mg833mg
カルシウム90mg221mg
マグネシウム100mg91.8mg
リン190mg381mg
3.3mg3.49mg
ジンク (亜鉛)1.9mg3mg
銅 (銅)0.62mg0.24mg
セレン (セレニウム)16μg8.3μg
クロム (クロム)1μg10μg
モリブデン (モリブデン)290μg6.7μg

スーパーフードと言われる理由

納豆がスーパーフードと言われる理由は、以下のようなものが挙げられます。

たんぱく質、炭水化物、脂質、ビタミン、ミネラルなど、生命維持に関わる5大栄養素が全て含まれている食品です。
特に、納豆には他の食品にはない成分として、ナットウキナーゼやポリアミンなどがあります。

そして、発酵食品として、腸内環境を整える効果が期待できます。
納豆に含まれる納豆菌は、腸内で善玉菌として働き、免疫力を高めたり、便通を改善したりすると言われています。

骨粗しょう症予防にも効果的です。
納豆に多く含まれるビタミンKは、カルシウムの吸収を促進し、骨の形成を助ける働きがあります。
また、納豆に含まれる大豆イソフラボンは、女性ホルモンと似た作用を持ち、骨密度の低下を防ぐと言われています。

納豆は、美容やアンチエイジングにも貢献します。
納豆に含まれるポリアミンは、細胞分裂や新陳代謝を促進し、肌の老化を防ぐと言われています。
また、納豆に含まれる大豆イソフラボンは、女性ホルモンと似た作用を持ち、肌荒れや更年期障害の改善にも効果があると言われています。

以上のように、納豆は様々な健康効果や美容効果が期待できるスーパーフードです。
毎日食べることでその効果を実感できるでしょう。

食べすぎ注意

ただし、納豆にも摂取制限があります。
痛風の方は、プリン体が高尿酸血症や痛風発作を引き起こす可能性があります。

納豆の栄養と相性抜群の食べ合わせ食材

納豆は歴史のある伝統的な発酵食品で、大豆を納豆菌で栄養満点食材です。
独特の匂いや粘りがあり、ご飯やほかの食材と合わせても美味しくいただけます。
納豆にはどんな栄養があり、どんな食材と相性がいいのでしょうか。
ここからは、納豆の栄養と相性抜群の食べ合わせ食材をご紹介します。

納豆×キムチ

キムチは納豆と同じ発酵食品で、食べ合わせのいい食材です。
納豆は納豆菌、キムチは乳酸菌による発酵食品で、それぞれの菌が相乗効果を生み出し、腸内の善玉菌の活性化につながります。
よって、便秘がちな人や腸内環境が気になる人は、納豆にキムチを合わせた食べ方をするといいでしょう。
キムチを混ぜて丼物にしたり、豆腐にのせておつまみにしたりと簡単なアレンジで楽しめます。

納豆×トマト

納豆はビタミンCやビタミンAなどのビタミン類はあまり多く含まれていません。
そこで、納豆に不足気味なビタミン類を多く含むトマトを合わせてみましょう。
そして、トマトと合わせることで栄養バランスだけでなく、彩りもよくなります。
角切りにしたトマトを納豆に混ぜ、そうめんや豆腐にのせて食べるのが簡単でおすすめです。

納豆×ねぎ

疲れたときにおすすめの食べ合わせです。
納豆に含まれるビタミンB1は糖質をエネルギーに変える働きがあり、疲労回復にも役立ちます。
そして、ねぎにはビタミンB1の働きを助ける効果が期待できる硫化アリルという成分が多く含まれています。
使うものは、青ねぎや長ねぎでも問題ありません。ねぎを加えるとさっぱりした味わいになるため、食が進むでしょう。

納豆×アボカド

おつまみとして女性に人気がある組み合わせです。
ネバネバ納豆と濃厚なアボカドは味の相性もよく、和え物や丼物のメニューで手軽に食べられます。
そして、アボカドは納豆に含まれないビタミンCを補えて抗酸化作用があるため、相乗効果で美肌効果が期待できます。
肌の状態が気になる人は、納豆とアボカドの組み合わせがおすすめです。

納豆×チーズ

納豆と同じく発酵食品であるチーズは、味の相性がいい食材です。
チーズのような乳製品は、粘膜の保護を助けて抗酸化作用のあるビタミンAが豊富に含まれています。
そして、腸内環境を整えてくれる納豆と食べ合わせることで、免疫力のアップが期待できるでしょう。
チーズトーストに納豆をのせたりパスタに納豆とチーズを絡めたりと、簡単なアレンジが可能です。

納豆と相性の悪い食べ合わせ食材

相性の悪い食べ合わせ食材もあります。
納豆の栄養を効果的に摂取するために、おすすめできない食べ合わせは以下の通りです。

納豆×生卵(卵白)

この組み合わせがNGなのは、卵白に含まれるアビジンという成分が納豆に含まれるビオチンという成分の吸収率を下げるためです。
ビオチンは皮膚や髪の毛などの健康維持に関わる働きがあります。
そのため、吸収率を下げないためには納豆×卵黄の組み合わせにするか、アビジンは熱に弱いので温泉卵など加熱をしてから納豆と組み合わせるといいでしょう。

納豆×熱々ご飯

熱々ご飯の上に納豆をかけて食べるのはとても美味しいですが、納豆に含まれるナットウキナーゼは熱に弱いため50度以上になると失活してしまいます。
そのため、50度以下のご飯を目安に一緒にいただくのがいいでしょう。

納豆は日本人にとって馴染み深く栄養満点の食材です。
しかし、栄養素や効果は食べ方や組み合わせによって変わってきます。

まとめ

納豆の魅力について、日本のスーパーフードの栄養と歴史をご紹介しました。
古くから日本人の食生活に欠かせない食品であり、現代でも多くの人に愛されています。

納豆は、大豆のタンパク質やビタミン、ミネラルなどの栄養素が豊富に含まれており、健康や美容にも効果的です。
また、納豆に含まれるナットウキナーゼやイソフラボンなどの成分は、血液やホルモンのバランスを整えたり、免疫力を高めたりする働きがあります。

納豆は、歴史的にも日本文化の一部として重要な役割を果たしてきました。
江戸時代には庶民の主食として、明治時代には軍隊の糧食として、そして現代では世界中に広がる日本食の代表として、様々な時代や場面で日本人の生活を支えてきました。
そして、日本人の心と体に深く根付いたスーパーフードです。

このブログを読んでいただいて、納豆に興味を持っていただけたら嬉しいです。
ぜひ、納豆を食べてみてください。
納豆は、あなたの健康や美容にも良い影響を与えるでしょう。
日本のスーパーフードです。
納豆を食べて、日本の歴史や文化を感じてみませんか?

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました!

-料理,
-, , , , , , , , , , ,