こんにちわ、ノブおです。
今回は、山梨県のおいしい郷土料理やご当地グルメを紹介していきます。
山梨県といえば、ぶどうや桃などの果物が有名ですが、それだけではありません。
山々に囲まれた内陸県で、気候や地形によってさまざまな食文化が育まれてきました。
そんな山梨県ですが、どんな郷土料理やご当地グルメがあるのでしょうか?
今回、徹底調査してみましたのでごゆっくりご覧ください!

☆ページコンテンツ☆
郷土料理
山梨県の郷土料理についてご紹介します。
今回は、6つの料理を取り上げてみました。
それでは、一つずつ見ていきましょう!
山梨の郷土料理6選
ほうとう
太めに切って作った小麦粉めんを、野菜などと味噌仕立ての汁で煮込んだ、郷土料理です。
中国から伝わった「餺飥」の音が変化して「ほうとう」になったと言われています。
また、米づくりに不向きな土地であったことから小麦粉を利用した粉物文化が発展した結果とも考えられます。
そして、基本味噌ベースの汁で煮込むことが特徴です。
また、味噌は甲州味噌や信州味噌など地元産のものが使われます。
ほうとうは温かくてボリュームがあり、冬場に食べると体が温まります。

鳥もつ煮
「鳥もつ煮」とは鳥のレバー、砂肝、はつ、きんかん、ひもなどを甘い醤油のたれで煮詰めたものです。
戦後まもない昭和25(1950)年頃、甲府市にある大正2(1913)年創業の蕎麦屋「奥藤本店 国母店」の二代目主人が、肉屋から「捨てられてしまう鳥のもつをどうにかできないか?」と相談されたのが始まりと言われる。
当時はまだ食べ物にも不自由している時代で、安くておいしいものになるよう試行錯誤し、当時は貴重だった醤油と砂糖でこってりと煮た「鳥もつ煮」を開発した。
甘じょっぱい味付けで、お酒にも白ご飯にのせてもあうと今では居酒屋や定食屋、蕎麦屋などで定番になっているほど甲府市民の庶民の味である。
「もつ煮」というと長時間煮込んだ汁もの印象があるが、「鳥もつ煮」はレバーなどを少量のタレで、強火にて短時間で照り煮し、鳥もつの旨味や甘みをぎゅっと閉じ込める独特の製法である。

あわびの煮貝
アワビの貝殻を外して丸のまま醤油ベースの煮汁で煮込んだものです
江戸時代に駿河湾でとれた新鮮なアワビを加工し、醤油漬けにして木の樽に詰めて運んだところ、道中、馬の体温で温められながら何日もほどよく揺られ、甲府に着く頃には醤油がよく染み込みひときわ味が増したアワビが甲州名物になったという。
また、武田信玄がアワビの栄養価に注目し、陣中食として考案したという説もある。
薄くスライスし、しそや薄切りにしたきゅうりなどと盛り付けて食べます。
肝をすり潰し、マヨネーズと和えたソースをのせてもおいしいです。
また、レモン汁をかけたり、カルパッチョやサラダなども紹介されています。
あんびん
さつまいも粉や小麦粉、角切りのさつまいもを熱湯で練った生地に、あんを包み平らにして蒸したものです。
素朴な味わいが好まれている郷土菓子です。
あんを入れてから「びんた」をするように強く叩いてつくることから「あんびん」という名前がついたとされております。
1996年に市川三郷町の落居小学校廃校の話が持ちあがったのをきっかけとして地元民が「伝統食をPRして町おこしをしよう」と立ち上がり、「六郷町特産品加工組合」を設立しました。
また、その組合の主力商品として、地元のイベントやお土産として販売されています。
昔ながらの製法で作られており、保存料や着色料などは一切使われていません。
うすやき
稲作のような広大な土地の利用が難しく、米は大変貴重であった。
かわりに、蕎麦やとうもろこし、さつまいもや雑穀などが主食として栽培されていた。
必然的に粉文化が発展し、長年人々の生活に根付いてきた。
なかでも、具材によって味を変化させることができ、手軽につくることができる。
小麦粉だけのシンプルなものに砂糖や砂糖醤油をつけて食べることもあったという。
いのぶた鍋
山梨県は8割を森林が占め、狩猟によりジビエ料理なども食べられてきた。
ごま味噌汁などにいのぶた肉を入れて、地元野菜やきのこを煮込んだ鍋料理である。
いのぶた肉は獣臭はなく、さっぱりとしていて脂に甘みとコクを感じる。
豚肉と比べても柔らかく、風味豊かな赤身が特徴である。
さらに、たんぱく質が豚肉よりも約20%多く低脂肪である。
また、栄養価が高く体が温まるため、スタミナ料理といわれている。
飼育に関しては豚よりも期間が長く、病気やストレスを与えないための徹底管理などがとても難しいとされる。
野生種の雄いのししの捕獲に加え、神経質な性格のため人に慣れさせるための苦労もあるという。
また交配させるための組み合わせやタイミングなども経験を要する。
山梨県のご当地グルメ
甲州街道や中央線などの交通の要所に位置し、多くの人々が行き交う歴史があります。
その影響で、さまざまな食文化が生まれたり、アレンジされたりしてきました。
そんな山梨県のご当地グルメを5つピックアップしてみました。
山梨のご当地グルメ5選
信玄餅
信玄餅とは、求肥と餅米で作った餅にきな粉をまぶし、黒蜜をかけて食べる和菓子です。
由来は、戦国時代の武将・武田信玄が絶賛したという伝説や、笹子峠の「矢立の杉」の麓で「峠の力餅」として売られていたという説があります。
北杜市の菓子メーカー、金精軒が販売する「信玄餅」は、同社の登録商標であります。
また、笛吹市にある桔梗屋が製造・販売する「桔梗信玄餅」も存在し、「桔梗」を冠した理由や両者の違いについては興味深い話があります。

吉田うどん
山梨県富士吉田市や同市を含む郡内地方で食べられている郷土料理のうどんです。
硬くてコシが非常に強い麺とスリダネ(小さく切った揚げ玉)が特徴です。
スリダネは、昔は余った揚げ油を再利用するために作られたものだと言われています。
吉田うどんは、富士吉田市内や周辺地域にある専門店や食堂で味わえます。

ミート焼きそば
ミート焼きそばとは、その名の通り、焼きそばにミートソースをかけたものです。
地元の菓子メーカーが運営していた軽食チェーンで販売されていた焼きそばです。
また、地元商工会の青年部が懐かしの味で町おこしをしようと、「青春のトマト焼きそば」と銘打って、かつてのミート焼きそばをアレンジした品々を市内の飲食店で提供しています。
丸十パン
丸十パンとは、山梨県甲府市にあるパン屋で販売されているパンの総称です。
1913年に東京で創業した丸十パン本家から、暖簾分け店として創業されたお店です。
山梨県内最古のパン屋です。丸十パンの代表的な商品は、レモンパンという菓子パンです。
ほかにも、カステラやメロンパンなどのレトロな味わいのパンが人気です。丸十パンは、JR甲府駅前や県庁近くなどに店舗があります。
笹子餅
山梨県大月市笹子町にある和菓子屋・みどりやが製造・販売する草団子です。
もち米とよもぎを混ぜて作った団子に、あんを包んだもので、経木の香りが特徴です。
JR中央本線笹子駅近くにあるみどりや本店で購入できます。
その他、道の駅とよとみにあるふるさとカフェ・シルクでも購入できます。
また、JR中央本線の車内販売でも取り扱われています。
まとめ
山梨県は、山々に囲まれた自然豊かな県です。
豊かな作物が多くある中でも、海の幸をどう工夫して堪能するかなど、郷土料理には先人の知恵が詰まったものがたくさんありました。
また、お米の栽培に不向きな土地ということもあり、穀物や小麦などの粉もの食文化も多くみられました。
山梨は内陸に位置する県ならではの独自の食文化が根付いたとても興味深い土地でした。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。
他の地域のグルメ情報も書いています!
新潟県→https://nobuo-everyday.com/2023/08/21/niigata-gotouchi/
長野県→https://nobuo-everyday.com/2023/08/21/nagano-gotouchi/
参考資料
農林水産省「うちの郷土料理」