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埼玉県を食べる!郷土料理、ご当地グルメを徹底調査してみた!

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埼玉県といえば、何を思い浮かべますか?

川越の小江戸、草加せんべいなど、さまざまな魅力があります。
関東地方の中央に位置し、海に面していない内陸県です。
そのため、山の幸や川の幸、農産物を使った料理が多く見られます。
また、埼玉県は古くから小麦の栽培が盛んでした。
そのため、小麦粉を使った料理も豊富です。

埼玉県は、北部の秩父地方や西部の飯能地方、東部の荒川・利根川流域など、地域によって気候や風土が異なります。
そのため、地域ごとに特色のある郷土料理やご当地グルメが存在します。

今回は、埼玉県の郷土料理やご当地グルメを紹介します。

埼玉県の食文化に触れてみましょう。

埼玉県の郷土料理

東京の隣に位置する県ですが、その歴史や文化は多彩で豊かです。
特に、食に関しては、自然の恵みを活かした郷土料理が数多くあります。

今回は、その中から6つの代表的な郷土料理を紹介します。

郷土料理 6選

呉汁

大豆を水に浸し、すりつぶしたペーストを呉といい、呉を味噌汁に入れたものです。呉汁は、稲作や畑作を行っていた地域を中心に、埼玉県全域で愛されている郷土料理。特に稲作が盛んな地域では、痩せた土地でも十分に育つ大豆を、田んぼのあぜに植え、土地の有効活用を目的に育てることが多くあった。自家用に田んぼのあぜで育てた大豆は、通称「たのくろ豆(田畦豆)」と呼ばれる。埼玉県では輪作作物や、水田における転作作物として、大豆は古くから栽培されてきた。このように大豆は人々の身近な食品であり、呉汁は庶民の日常食であった。大豆や季節の野菜の旨味、栄養が一杯に凝縮されており滋味深い味わいが特徴。

いがまんじゅう

いがまんじゅうとは、あんこを入れた田舎まんじゅうを赤飯で覆って蒸したお菓子です。鴻巣市(旧川里町)が発祥と言われるいがまんじゅう。埼玉県北東部の主に穀倉地帯に古くから伝わるハレの日の郷土料理である。いがまんじゅうは、甘じょっぱい味わいともっちりとした食感が意外にも合い、一度食べたらやみつきになる。まんじゅうを覆うように赤飯をまぶしてある様が、“栗のイガ”のような見た目であることから、いがまんじゅうと名付けられた。

ねぎぬた

加熱したねぎを酢味噌で味付けしたお料理です。埼玉県はネギの生産量が全国でも2番目に多いそうです。県南東部の越谷市、吉川市、三郷市などでは夏ネギが、県北東部の深谷市では冬ネギが栽培されており、特に「深谷ねぎ」はブランド化している。深谷市では、ネギそのものの風味が味わえるネギ焼きをはじめ、かきあげや白和え、南蛮漬けなどの料理に用いられる。ネギを使った料理の中でも、祝い事に欠かせないのはねぎぬただ。特に、冬ネギは甘みが強い上にとろけるような食感があり、その味わいは格別である。祝い事では、出席者に出されると「もうすぐお開きですよ」という合図になった。

すみつかれ

2月の最初の午の日である初午にお稲荷様に供え、食されている料理です。鬼おろし器でおろした大根と人参を節分の大豆、酒かすと一緒に炊いた料理で、色が黒くなることからすみつかれと呼ばれます。すみつかれは、初午の日にお稲荷様に感謝するとともに、家内安全や商売繁盛を祈願する意味があります。また、大根や人参は体を温める効果があり、寒さや疫病から身を守るという意味もあります。

栗の渋皮煮

栗の渋皮煮とは、栗の鬼皮を剥いた後、渋皮ごと砂糖で煮詰めたお菓子です。日高市は埼玉県内でトップクラスの栗の産地で、大きなものだと1粒30グラム以上になる「高麗川マロン」や、甘栗のように渋皮が簡単にむけるのが特徴の「日高ぽロン」などのブランド栗が栽培されている。秋になり栗の収穫期になると栗やその加工品を求め多くの人が日高市の直売所を訪れる。昔は高価で貴重であった砂糖を使っているため、お祭りやお祝い事などで食される料理として伝わっている。

うでまんじゅう

小麦文化が根付き、様々なまんじゅうが作られてきた埼玉県。中でも所沢市は、麦は冬の代表的な作物であった。麦は秋の終わりに種をまき、翌年6月下旬に収穫が行われる作物。そのため、お盆の時期には、特に香りの良い新小麦が手に入った。その新小麦を使って作られるのが「うでまんじゅう」であった。「ゆでまんじゅう」がなまった言葉で、たっぷりのお湯でゆでるのが特徴。ゆでることにより、蒸したまんじゅうよりももっちりとした食感に仕上がる。小麦粉をこねてゆでただけのものを指すこともあるが、その時々の時代や地域によっては、あんこを包んだものを指すこともある。

埼玉県のご当地グルメ

埼玉県は独自のB級グルメや銘菓が多く、地元の人や観光客に人気です。

ここでは、6つの代表的なご当地グルメをピックアップしてご紹介します。

ご当地グルメ 6選

埼玉のうどん

埼玉県は「うどん県」として知られる香川県に引けを取らない「うどん王国」です。その生産量はなんと全国2位を誇ります。昔から県内では日常の食事から冠婚葬祭等の行事など、さまざまな場面でうどんが食べられてきました。大きく分けると、以下の4種類に分類されます。

武蔵野うどん

埼玉の県西部と東京の多摩地区が発祥の郷土料理で、非常にコシの強い「手打ちうどん」のことです。かつて江戸時代の武蔵野台地では、うどんはハレの日の行事食で各家庭でうどんを打つ習慣があったと言われています。大きな特徴は、つけ麺タイプであることと麺が太くやや茶色がかっていることです。ダシが利いた醤油味の温かい肉汁に冷たいうどんをつけていただく「肉汁うどん」が人気です。

加須うどん

加須うどんの特徴は、ピカピカの光沢、みずみずしさ、手打ちならで はのコシの強さとのど越しの良さです。
水洗いした ての冷たいもりうどん”にあっさりとした冷たいつゆで頂くのが基本の 食べ方。これに加え、大葉(青じそ)の香りとごまみそ風味の「冷汁」、 ナスやネギを油で炒めた温かい「なす南蛮」や「ねぎ南蛮」、さらには 「けんちんうどん」「みそ煮込みうどん」など加須独自のメニューも味 わえます。また、第7回埼玉B級ご当地グルメ王決定戦において、『加須市みんなで考えた肉味噌うどん』がグランプリを獲得しました。

熊谷うどん

生産量県内一を誇る熊谷小麦はその香りの高さが特徴。この「熊谷産小麦」を熊谷で製粉した中力粉は、うどんを打つのに適度な粘りをもっています。小麦本来の風味と煮汁の染みこみやすさが特徴で、誰からも好かれる素直な味わいを楽しむことができます。そんな地場産の小麦をふんだんに使用した熊谷うどんは、香り豊かで食感がツルツル&モチモチなのが特徴です。熊谷のこだわりが生んだご当地うどんです。

こうのす川幅うどん

荒川は、平成20年2月に国土交通省の調査により川幅日本一と確認された。この日本一の川幅にちなんで開発されたご当地名物“こうのす川幅うどん”。「川幅日本一」をイメージした「幅広い」見た目の手打ちうどんです。川の流れのように滑らかでしなやかな食感が特徴だ。

東松山市のやきとり

美唄市、室蘭市、福島市、今治市、長門市、久留米市とならんでやきとりの街と呼ばれる。鶏肉を使った一般的なものではなく、豚のカシラ肉を使うのが特徴。かつてカシラ肉は食肉としてはあまり使われず、加工食品の材料になることが多かった。その後、地域の大きな工場で働く従業員の食をささえる存在になった。カシラと長ネギを交互に刺し炭火でじっくりと焼き、塩味で提供される。お客の好みでつける味噌だれが味の決め手。味噌だれはお店によって味わいが異なり、お店の個性が表れるポイントでもある。

みそポテト

第5回埼玉B級ご当地グルメ王決定戦で優勝したことから知名度が上がったが、実は古くから伝わる郷土料理でもある。平地の少ない秩父地方では、古くから畑作が行われてきた。小ぶりなものをいろりで焼き、味噌だれをぬって食べたのがみそポテトの始まり。農家では、農作業の合間に「小昼飯(こぢゅうはん)」として食べられてきた。甘辛い味噌が絡むみそポテトは、おやつやおつまみ、おかずと親しまれている。

十万石まんじゅう

埼玉県行田市より故棟方志功先生にいただいた「(行田名物にしておくには)うまい、うますぎる十万石まんじゅう」という言葉から誕生した銘菓です。厳選した国産つくね芋を毎朝すりおろし、新潟県産コシヒカリの粉を使ったしっとりした皮と厳選された北海道十勝産小豆を自家炊きしたこしあんが絶妙なバランスで合わさっています。十万石という名前からも分かるように行田市の歴史と深く関係しております。歴史や文化を伝える銘菓として愛されています。https://www.jumangoku.co.jp/

フライ

行田市など北埼玉地方に伝わる「フライ」は、揚げ物ではなく焼き物だ。小麦粉を水で溶いた生地を焼き、野菜や肉などの具材を入れたもの。お好み焼きやクレープのような料理である。元は、農家が手軽に作るおやつのようなものであった。材料が安く手に入り、持ち運びが便利なうえ、腹持ちがよい。そして、昭和初期に全盛期を迎えた足袋工場で働く女工に大ヒットし、定着したという。現在でも行田市内の20店以上の飲食店で提供されている。フライという名称は、布の産地だったことから「布来(ふらい)」になったという説や、フライパンで作るからという説、また、「富よ来い」に引っ掛けたなど、諸説がある。

ゼリーフライ

肉や魚を油で揚げた「フライ」やお菓子の「ゼリー」とはまったく違う食べ物。「ゼリーフライ」という名前の由来は、小判のような形から。「銭フライ」と呼ばれていたのが変化し、「ゼリーフライ」と呼ばれるようになったと言われている。見た目は衣の付いていないコロッケのようだが、たくさんのおからとジャガイモをベースに、ニンジンやネギなどが入っているのが特徴。ソースによる味付けとモチモチとした食感が相まって、地元民から愛されている。そのルーツは、中国の東北地方にある「野菜まんじゅう」という料理。日露戦争に従軍した、行田市内の「一福茶屋」の店主が考案したと言われている。明治後期には一般的に食されるようになり、現在
行田市民のおやつとして愛されている。

まとめ

今回は郷土料理やご当地グルメを紹介していきました。いかがでしたでしょうか?

埼玉県の歴史や地理、気候や風土、魅力を深く感じることができます。

まだまだ知られざる美味しいものがたくさんあります。

埼玉県を食べるということは、埼玉県を知るということです。

このブログでは他の地域のグルメも紹介しています!
茨城県→https://nobuo-everyday.com/2023/08/26/ibaraki-gotouchi/
栃木県→https://nobuo-everyday.com/2023/08/25/tochigi-gotouchi/
群馬県→https://nobuo-everyday.com/2023/08/24/gunma-gotouchi/

それではまた次回お会いしましょう!

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